アンの日記 IKIGAI la raison d’etre 生き甲斐 たまたまフランスで見た絵の中にこのワードがあって、なんか哲学的!とか思っちゃっただけです。

生きることはlost&foundの連続!? やった、人生折り返し点過ぎたし!今話題のアラ50クライシス!?なんてなんのその、のんびり生きてるシングル・時々リモート介護のわたくしの私的ダイアリー&奮闘記です。やっほ~~(^^)/

死んだ人を偶然発見してしまったらどういう反応しますか!?

ちょっと怖い内容ですので、苦手な方は引き返して下さってかまいません。

 

昨日の出来事なのですが、

滅多にない事ですので、ダイアリーに記しておきます。

 

按針塚に出掛けました。

 

www.cocoyoko.net

 

f:id:anneneville:20180530112826j:plain 英語の教科書で習ったウィリアム・アダムズ夫妻の供養塔

 

そこから大楠山へ入るというルートを取るつもりでした。

 

f:id:anneneville:20180530114932p:plain

  

按針塚頂上では、いかにもしょっちゅう足運んでますよ、といった風な一人で来ている山好きな雰囲気の男性たち何人かに会いましたが、一人だけ、なんとなく無駄にうろうろしているように見える変な男の人がいたのが気になりました。

 

事は按針塚を見て回ってから大楠山の標識に従い歩いて行った後に起こりました。

まずは、石段を下って行きます。

f:id:anneneville:20180530121901j:plain

 

下りきると高速道路の脇に出、車道となり高速道路の下をくぐってゆきます。

 

場所柄、車しか通っていなくて、なんだか殺伐としてる、心細い、って感じでした。

 

ジョギング中のおっさんが一人おりました。

道なりに進むとT字路に突き当たりますが、その突き当たる所での事です。

 

 

そこは後で知ったのですが、県の土木作業現場で業者の事務所や作業場で、材料等が置いてあるなんとなく寂しい場所でした。

 

早朝のせいか人の姿も見えず、わたしはルートを探して右往左往。確か歩道のある広い道に出るはずなのだけれど、わかりづらくスマホのマップを頼りに歩いていたのです。

なんだか獣道みたいな、不気味で寂しい所にうっかり入ってしまったので、大急ぎで引き返しました。

 

さっきの土木作業現場にまたすぐ戻って来て、ほっとしながらも不安なのできょろきょろしながら歩いてましたが、マップ上ではわたしはきちんとルートに乗っかっている事を確認!

 

さあ~ルートみつけたぞ~~!て時に、前方右側に何やらこちらを向いている男性の顔がありました。

 

何故”顔”、かというとその前方右側は木製のフェンスで囲まれていて、そのフェンスの影から顔だけ出してわたしを見つめているかのようでした。

 

わたしはさっきの按針塚でみかけたちょっと変な人風な男がわたしを着けて来たのか咄嗟に思い、心臓がびくっと大きく鼓動を打ち、その場にしばし立ち尽くしました。。。。が、その瞬時、それはもう生きた人間ではなく魂の抜けた元人間であったものがそこにいるのだという事がわかったのです。

 

えっ。。。!こんな事ってある!?わたし何見ちゃったの?これって現実?と思いながら一秒も早くその場を離れなくてはと、やや小走りで、そのまま行ってしまおうか、わたし大楠山行く途中でルートにやっと乗っかったばかりだし、あと少しじゃない、なんて思いが頭に浮かんでいましたが、いや、いけない。ちゃんと通報するべきだ。だってこれって文明人(?)としての務めじゃないの!?という考えにすかさず転換されました。

 

そんな思いが頭にあったちょうどその時、前方に一台の中型トラックが視界に入って来て、中には一人の男の人が運転している姿が見えました。

 

わたしは咄嗟に夢中で大きく手を振り、そのトラックに止まってもらいました。

 

運転手の男の人は中年のいかにも肉体労働者風の装いと顔立ちで、しかもとても優しそうでした。

 

どうしたの?というふうにわたしににっこり笑いかけてくれました。

 

わたしが状況を説明すると、すぐにトラックを止めて見に行ってくれました。

二言三言、そのフェンス向こうにいる男の人に声をかけたあと、確かフェンスの中に確かめに入って行ったと思います。

すると運転手の男の人はわたしの方に、首の下に手をかけた動作をし、死んでいるというジェスチャーを示した後に、スマホを取りだし110番をして全てを警察に話してくれました。

 

その男の人は、特別に驚いた様子も無かったのですが、雰囲気として、きっと色々な事があった人生で死体の一つや二つ見ても動じないという風情に見えました。

 

ところでわたしの状況説明ですが、(^-^; 映画、漫画やドラマが好きなわたしは、それらのコンテンツで見たような、話し方、表情で運転者さんに説明していたのです。

つまり演技です。

 

とてつもなく驚いた時はこういう表情と動作で、など無意識に驚愕と恐怖とショックを表現していたのです。

実際に怖くて、驚いていて、ショックを受けているのですが、いつか何かで見た表現方法を頭の中で再現して行動に表していたのです。

これ、フツウ、みなさんそうですか?

 

 

 

警察は、きょうびどこも人手不足なのか、なかなかすぐには駆け付けてくれず、かなり待ったと思います。20分くらいでしょうか。

f:id:anneneville:20180530124931j:plain

 

救急隊はすぐに駆け付けてくれましたが、遺体確認後は、死んでいる人は救急車に乗せられないという事なので、警察到着後にはすぐに帰ってしまいました。

 

数件しかない町内の人やその土木会社の人たちも集まりだし、皆、何が起こったの?という様子でやって来ましたが、会社の人たちは遺体を確認するやいなや、”見るものじゃないね~~”と、ショック受けた様子で元の作業場に戻っていってしまいました。

 

わたしは、ひととおり警察の質問を受けた後は、すぐそばの家の奥様がお茶に呼んでくださって、旦那様の運転で帰りは最寄り駅まで送ってくださいました。

 

その奥様や町内の方々は、今週末にお宮様のお祭りがあるので、全く関係のないわたしが先にみつけてくれて本当にありがとうございます、と丁寧にお礼を言ってくださいました。

 

その奥様方に拠ると、そういった出来事はあまりないとのことですが、数か月前に近くに棲みついていたホームレスの方の衰弱死した二年前くらいの遺体が出てきた、盗難車がみつかった、という事があったそうです。

 

ちょうどその日会う予定があった姉に、夕方一通り話したのですが、生きている人間が一番怖いよね(^-^; という話に結局なりました。

 

 

自死体の人は、まだ20~30代くらいの若い男性で地域の人ではなく、死後12時間内が経過していたという事。

この男性はきっと、発見して欲しかった、ように見えました。

 

自死する人も相変わらず少なくないようですね。特に首都圏では朝の通勤列車の遅延理由はそれが多いです。

 

 

 町内の奥様方から伺った、その地域の過疎化や年取った独身の子供と母親二人とで住む高齢化や介護の今の日本を端的に象徴するかのようなお話し。

 

こういう怖い事件を表現するのには相応しくない単語かもしれないけど、不思議な一期一会でありました。

  

でも変なんです。前日までは別ルートで行くと決めていたのに、その当日の朝突然に、按針塚ルートで行こうと決めたのですから。

 

最初に決めたルートで行っていたら、こういう事には遭遇しなかったのは確実ではなかったのでしょうか、と考えると複雑な気持ちです。

 

本当は、女一人でハイキングでも山でも、行くべきではないのは、わかっているのですが、なんせ自分の予定を、他の人と合わせたりすると、いつ行けるのかわからないのですから。(;^ω^)

 

でもその晩はちょっと怖くて、小さい電気点けたままで寝ましたよ。(^-^;

 

おしまい。