表題の通りで、最近は三船氏若かりし頃の映画を、時間みつけてちょこちょこ観ております。 (*^^*)
amazonの三船氏出演作品もちょこちょこチェックしていますが、なんと若い頃の作品で黒澤以外のDVD価格が突如上がっていたり、品切れ、などという現象が起きています。
う~~む。やはり生誕100年というのは、需要のある場所にはあるのですね。
でも転売屋ァたちが、買い占めていたりする現象なのかなぁ、とか思うとイヤな気持ちになりますが、はたして、どうなんでしょ。 (''_'')
amazonプライムの無料ご招待いただいたので、じゃん、初めて観る事ができました。
とてもきれいな映像で蘇っておりました。現代技術というものは素晴らしいですね!
顔の滴る汗や強い雨にぶつかる強い風、がしっかりとモノクロの画面上に鮮やかに甦っているのですよ。
黒澤の映画は風が見える、とある映画評論の人が言っておったけど、それが、すぐに理解できました。
みな何となく舞台の上に居るみたいな演技でしたが、主役京マチ子が凄味があったなあ。これぞ、ザ・女優っていう感じ。
う〜ん、ヌーベルバーグのモノクロ映画で、こんな雰囲気のを見た気がするんですけど。何だったかしら?
女性は魔物?女という生き物の不可解さを吐き出したかったのかな?お話は。
お目当ての三船は、暴れてました。ただ暴れてました!www
存在感がとても強いが、京マチ子もすごい、いや、むしろ京マチ子がすごいなあ。
正直、京マチ子に一番圧倒されました。
成瀬巳喜男監督 (1950) ステキなポスター (*^^*)
石坂洋二郎原作の石中先生行状記で、3話からなるオムニバス映画で第三話目が三船の出演です。
日の当たる坂道を姉から借りたのですが、そのままにして読まなかったなぁ。。。
1950年当時なのかそれよりも過去のお話なのかよくわかりませんが多分舞台は青森でしょう。何故かというと第一話でリンゴ農家が出て来たし石坂氏の出身が青森だからです。
19歳のうら若き娘役の若山セツ子が姉の入院する病棟で、占いが当たるという患者からおめ~は今日か明日にでも未来の夫と知り合う、と言われて、若い娘らしくあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら、もやもやさまようが、全くの偶然、間違いから三船演ずる若い農夫の一家の家へ一晩泊まり、きっとその家へ嫁ぐでしょう、というお話。
絵に描いたような純朴かつ牧歌的な東北りんご農家です。
若山セツ子演ずる、はつらつとした可愛らしい、その名の通り若い娘そのものな感じが良かった。
もちろんわたしの生まれるずっと前の作品ですが、ちょっと70年前なのに、なんだか同じこの日本の国と思えない!です。映画によって歴史を垣間見る感が非常に有ります。羅生門のように題材を中世にとっていると、もう何やらファンタジーめいた感がありますが、70年前、というとリアルに、昔ってこんな事やってたの!?と数々の驚きがあります。
三船は田舎の若い男らしく、若い娘の前に出るとちゃんとした口がきけないのですが、青い山脈を歌う場面が出てきますよ!
声もとっても良いから、普通に歌うだけで、上手く聞こえちゃいます♬
う~~ん、しかし、三船の東北の農夫役って、、、どうかな(^-^; !? わたし的にはつぼだけれど。。。
馬を引く後ろ姿もカッコ好いんですよ~~これが。
ラブコメ的作品の若い農夫役の三船!レア感満載ですごく得した気分になりました。
馬喰一代
木村恵吾 監督(1951)
馬喰、とは?
ばく ろう -らう [0][3] 【博労・馬喰▼・伯▽ 楽▽】
〔「伯楽(はくらく)」の転〕
① 牛馬の売買や周旋をする人。
② 馬や牛のよしあしを見分けたり、病気を治したりした人。
現代では、馬喰、なんて単語は、東京都の駅名、馬喰町や馬喰横山、でしか知らない人が殆どでしょうね。(^-^;
しかしですね、わたしはた~~っぷりと父親や家族から、その言葉を聞かされて育ちました。北海道の農村では、欠かせない存在だったからなのです。
今だったら、北海道の人でも、もちろん知らない単語だと思います。
その馬喰役を三船が演じていたのか~~!?と、また新たな発見と親近感。
舞台が北海道で、広大な平野を駆け巡る馬の映像は、普通の日本映画とはかけ離れた感じがして、親近感が持てました。西部劇みたいだなって、ろくに西部劇を見たことがないわたしがそんな想像をしました。
優秀な馬喰だが酒と賭け事にお金を使ってしまい、苦労させていた奥さんを病気で早々と、幼い息子を残したまま、死なせてしまう。
慣れない男手一つで息子を一人前にしようとする、かつちゃんとした教育を受けさせようとする、男気溢れ破天荒な暴れん坊役を演じる三船の涙あり義理人情ありのベタなお話。
今の若い人が見たら、ポカ~~ン (゜レ゜)と、なってしまうのかなあ?
時代を超えても、子供を愛し、その子供の為には身を粉にして働く姿には、現代人をも涙を浮かべさせ、子を想う心には熱く胸打たれるのではないでしょうか?そんなわたしは現代人でもなんでもなくベタな義理・人情に弱い昔ながらの日本人です。 (^-^;
共演の飲み屋の姉御タイプの女給役?の京マチ子、彼女は三船氏を思っていて、色々な場面で思いを伝えているのだが、天然の三船氏は一向に気付く気配なし。
こんな、女性に硬派な役どころをやっても、ちっとも嫌味がないのも、いいぞ、三船氏。 (*‘∀‘)
なんだかこの作品も値段が法外に吊り上がっていてイヤなのですが、わたしは安価で入手できました。良かった。(^^)
三船氏が意外に北海道撮影にも、若い頃にけっこう出演していた事にまたまた親近感 (*^^*)
なんと!今回老親介助帰省の為、故郷で見つけた”馬喰一代”原作者 中山正男氏の出身地、留辺蘂町で作られている、お菓子を見つけ、買う事ができました!(*^ω^*)
地元まで行かないと、なかなか見つけられないのですが、たまたま立ち寄ったお気に入りの、地元お菓子屋さんで、売っていたのですよ。
とても美味しかったですよ。∩^ω^∩
そうそう、三船氏の所属するプロダクションのリンクも貼っておきます。(^^)/
すてきなお写真がた~~くさん、見られましてよ!
各出演作品のスチル写真が載ってますが、中には撮影中の一コマかな?と思えるお宝映像的なもがの見られます。
さすが唯一無二の、今の日本にはほぼほぼいない国際スター三船氏所属のプロダクション公式サイトは、シンプルで品があり、とってもおしゃれな仕上がりです。 (*^^*)
何処へも旅に出かけられないわたしの、映画は小説と並んで、別のまた一つの旅です。
素晴らしい映画よありがとう!わたしを旅に連れて行ってくれて (^^)/